出発前夜のどたばたそのままに、10時前に萩に到着するとさっそく朗読会の打ち合わせに。
ここでもあれこれと問題続出。どうにも止まらない。。
集まっていたサイトスタッフに挨拶を済ませると、さっそく台本の構成を再度やり直し。
スタッフの誰にどこを読ませるかなど確認を取ったり、柳さんにキャスティングを相談したり、舞台の大まかな流れを作りこんでいきます。
さらに当日まで応募に気づいていなかった方もいて、当日の現地で概要を説明するという羽目になり、軽くパニクってるところに、スタッフからさらなる追い討ちが。
やっておりません(汗)
台本を作る側が読める漢字が必ずしも朗読する参加者に読めるとは限らない。
書いた柳さんから「この漢字なんて読むんだっけ?」ってこともあったくらいだし。
思い込みの恐ろしさを反省しながら、とにかく必要と思われる個所をピックアップしてルビ打ちをすることに。。
ここから手の空いているスタッフ全員、さらには柳さん本人の手も借りて黙々と台本にルビを振り続けるという異様な光景が展開されます。
正直なところ、こちらの方が「国語の授業のような雰囲気」が出てたような気もします(笑)。画像、ちゃんと撮っとけばよかった。。
そんな作業に追われている内に、参加者のお二方も会場に到着し、事情を説明してしばらく待ってもらうようにお願いしたり、ルビ振りの終わった台本をコピーしに萩の街を走り回ったりと、とりあえず「イケル!!」という状態までこぎつけた時にはすでに開場15分前。もうお客さん入ってるし。。
急いで参加者と朗読会に参加するスタッフと簡単な打ち合わせを済ませたところで、いよいよ「柳美里
in 萩2005」が開幕。
柳さんとサイトスタッフとの対談が終わり、休憩を挟んだところでついに“To writer from
readers”の幕が上がります。
まず最初に、出演者全員が舞台に登場して「第一章 失われた顔と無数の足跡」を朗読。(実はこの時、舞台上の全員で朗読するはずが台詞のない人がいたりしました。。)
続いて、スタッフ、ビジター参加者による朗読が行なわれ、この朗読劇のクライマックス「第二十四章 抉られた季節」の雨哲とナミコの会話シーンに移ろうとしていた時、柳さんから新たな注文が。
「次に(スタッフが)読む雨哲とナミコの会話の雨哲役、会場から当ててみない?」
そりゃ面白そうだとなりまして、参加者が袖に引いてきたところでマイクを受け取り、会場に事情を説明。
そこで選ばれたのが会場に来ていた新潮社のA部さん。
突然の指名にもかかわらず、こころよく(?)引き受けてくださいました。
まったく準備も説明もないまま観客とマイクの前に立ち、素朴な普段と変わらないであろう声で淡々と読んでいくその姿は、まさに授業で居眠りをしていたところを教師に突然当てられた生徒のようです。
こうして、A部さんとビジター参加者の朗読が終わり、“To writer from
readers”は幕を下ろしたのでした。