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2005年01月05日

旅先で年が明けました

去年の26日に鎌倉を脱出しました。
鎌倉は、とにかく初詣客が多くて、31日と1日は駅から鶴岡八幡宮まで(いつもは徒歩15分)2時間はかかるそうなので、鎌倉に引っ越して3年目になりますが、1度も鎌倉で年を越したことはありません。
で、屋久島に滞在してました。
屋久島では毎日どこかしら雨が降っていて(「ひと月40日雨が降る」といわれてるんですが、それは主に島の北側のことみたいです。気温も、北と南じゃあ3度は違って、南側のひとたちは、「北海道に行ってくる」といって島の北側に行くそうです。わたしたちは、最初の4日間は北の〈送陽亭〉に、つぎの4日間は南の〈いわさきホテル〉に滞在しました)2004年を雨のなかで見送りました。
屋久島は、ケイタイ(vodafone)もPCも不通でした。
そして、昨夜、由布院に到着し、いま、こうしてPCのディスプレイと向かい合っているわけです。
帰宅は8日の夜。
9日の朝から、ふたたび原稿書きと子育ての日々に戻ります。

さて、突然ですが、
1月7日は、なんの日でしょうか?
あれ? なんの日だろう? と首を傾げているあなた、
いま、あなたがひらいている〈La Valse de Miri〉のオープン記念日なんですよ。
何故1月7日を選んだのかというと、それは、〈らばるすさん〉のお誕生日だからです。
〈らばるすさん〉って誰?
とさらなる疑問が浮かんだあなたにはトップページの〈La Valse de Miriオープンにあたって〉を読んでいただくしかないんですが……
2年前の11月に自殺した〈らばるすさん〉は〈柳美里〉の本の読者でした。
生前はサイン会で一度対面しただけ……
弟の〈hakka〉から送られてきた手紙を読んだことによって、〈らばるすさん〉が生まれて死んだ萩に赴き、〈らばるすさん〉のことを知り、〈らばるすさん〉自身と〈知り合う〉ことはできないけれど、〈らばるすさん〉のことを知っているひとと知り合うことができましました。

わたしはこの旅のあいだも、〈hakka〉に選んでもらった〈らばるすさん〉の形見(えんじ色のポーチ〉を持ち歩いています。

10日間、書くことからもPCからも遠ざかってたせいで、文章が飛び石みたいになってますが……

去年につづいて、萩でイベント(という言葉はどうもしっくりこない)が催されることになりました。
わたしはひと前でしゃべることは苦手というか、恐怖だし、公開での講演、対談、シンポジウムはすべてお断りしています。
仕事ではやらない。
作家〈柳美里〉としてではなく、極めて個人的な思いを携えて参加します。
〈らばるすさん〉を偲び悼む集いでもあるのだけれど、わたしとしては(亡くなった途端に、誕生日が命日に取って代わられるなんて堪えられない。そのひとの死が取り返しのつかない出来事であるように、そのひとの誕生も取り返しのつかない出来事であると思う。どちらの日も消すことはできない……)〈らばるすさん〉を喜ばすための、〈らばるすさん〉へのバースデープレゼントのつもりなんです。
真ん中〈お誕生席)に座っているのは〈らばるすさん〉です。
わたしは、花束をかかえて萩に駈けつけます。
死者に供える弔花ではなく、
〈らばるすさん〉がサイン会のときにわたしに手渡してくれたような明るい色の花束をかかえて、
あのときは、きっと、「ありがとうございます」のひとことしか声にしなかったろうから、
言葉を。

わたしは、〈らばるすさん〉が存在しなければ、ネットの世界に足を踏み入れることはなかったと断言できます。
そして〈あなた〉と〈知り合う〉こともなかった。
だから〈あなた〉は〈らばるすさん〉がわたしに紹介してくれたひとなんです。

萩で〈あなた〉に出逢えることを楽しみにしています。

最後になりましたが、
新年明けましておめでとうございます。
2005年が、あなたにとって、わたしにとって、大切なひとと出逢える〈←再会も含めて〉1年になりますように……。

投稿者 柳美里 : 2005年01月05日 22:15

 

コメント

美里さん:

新年明けましておめでとうございます。

この一年が、美里さんにとって、楽しく
幸せな酉年(Free as a Bird)と成ります様に。

萩まで私も行きたいな〜。ちょっと予定が
詰まっていて無理なのですが、来年は是非。

Take a walk on the wikd side.

これはベルベットアンダーグラウンドの
ルーリード(デヴィッドボウイとも交流が
あった)の歌ですが、私の生き方そのもので
それをテーマにした、ジェームズリジィーの
ポップアートを購入しました。この方のファンで
一昨年から一作づつ、集めています。

どこか、美里さんにも通じる気がします。
この3Dポップアート、お見せできないのが
残念です。

今年もよろしくお願いします。

より一層のご活躍を期待しつつ。

投稿者 Y.M.H : 2005年01月06日 09:30

美里さん:

タイプミスです。

Take a walk on the wild side.

wikdって何だ、ですよね。恥ずかしい。
これでも英語の教職持ってます(苦笑)。

投稿者 Y.M.H : 2005年01月06日 09:33

 あけましておめでとうございます。やっと更新されて嬉しいです。
 屋久島ですかあ、いいですねえ。確かに鎌倉に住んでいる人にとってお正月はつらいかもしれない・・・。
 ”わたしたち”、”9日から子育てに戻る”という表現から、幸せな年越しをされたのだろうなあと想像しています。
 ”わたしたち”って言える人(達)が言えるのっていいですよね。
 最後の一文、”2005年が、あなたにとって、わたしにとって、大切なひとと出逢える〈←再会も含めて〉1年になりますように……。”がとても心に響きました。本当にそうでありますように。

投稿者 楓 : 2005年01月06日 14:27

おねーさま。みなさま。
新年あけましておめでとー!
今年もよろしくです!

柳さん、元気?
最近更新無かったので、心配してました。(アタシャ、イギリスから毎日覗いてたよ。)

イベント行きたいけど、無理だわ・・・遠すぎるのよ・・・(TT)

>>わたしは、〈らばるすさん〉が存在しなければ、ネットの世界に足を踏み入れることはなかったと断言できます。
そして〈あなた〉と〈知り合う〉こともなかった。
だから〈あなた〉は〈らばるすさん〉がわたしに紹介してくれたひとなんです。

そうなんだよねー。
まじで。
らばるすさんがいなかったら、柳さんとこうして話すことも、名前をおぼえてもらうことも出来なかったんだよね。
人と人とのつながりに感謝。です。

人との距離が測れなくて、私は海外へ逃亡(何度もね。)
一人になりたくて。ってゆーか言語の分からん国が好き。
っつーか、もぅほっといてくれよ。みたいな・・・。(みたいな・・・とか やばい!!)
毎日川行って、魚とって そこで生活したい。もう現実いや!!(現実逃避!?まさに。)
来年から永住決定!まじっす。いぇ〜〜い!!!!
今年の一年は(多分)日本で過ごす最後の年。

>>2005年が、あなたにとって、わたしにとって、大切なひとと出逢える〈←再会も含めて〉1年になりますように……。

この言葉、素敵。
本当にそう思うわ。
そう、大切な人と出会うこと、ラブでも、先輩でも、後輩でも、師でも、友達でも、ライバルでも・・・。

今年も、もう一度 人間関係・・・頑張って耐えます。(ぐぅぅぅぅぅぅ・・・)

投稿者 ぴっぴ : 2005年01月06日 23:37

美里さん、皆さん、あけましておめでとうございます。

今年一年、みんなが安寧に暮らせる世の中でありますように!切に願います。

屋久島、行ってみたい場所の一つです。(ええなぁ〜)

投稿者 rf : 2005年01月07日 01:05

さっきの分いかれてるわ・・・あいかわらずw

>>来年から永住決定!まじっす。いぇ〜〜い!!!!
今年の一年は(多分)日本で過ごす最後の年。

これは、海外へ永住って事です・・・・。
調子乗りすぎやねん・・・。

投稿者 ぴっぴ : 2005年01月07日 02:12

はじめて書き込みします。
去年3月に娘を亡くしました。
亡くなる前にブランコに揺れてを繰り返し聞いていたことから、柳美里さんに関心を持ちました。ずっーと事あるごとに、見ています。
住まいが葉山なので、鎌倉の情景が目に浮かぶようです。(葉山はほんわかとして住みやすいですよ・・場所にもよるでしょうが)
今、夜中です。無性に寂しさが募ってどうしようもありません。一人になってふと気がつくと娘のことばかり考えています。そして寂しくて寂しくて・・うまくことばがありません。寂しいという言葉で気持ちが表現できません。
まぁ仕方なく飲んだくれます。

中原中也の詩の一節
愛しいものを亡くしたら、奉仕するしかありません。

雨の屋久島行ってみたい・・行こうかな

とりとめのないことでごめんなさい
よっぱらいなもので・・

投稿者 anzu : 2005年01月08日 22:20

初めまして。
トラックバックさせて頂きました。
ふらっとこのブログに辿り着いたら、
屋久島の事が書いてあったので、
食いついてしまいました。
このブログの趣旨に合わない、
記事に沿っていないと思われる時には、
お手数ですが遠慮無く削除なさって下さい。

人前でお話になる事が苦手、
というのは少し意外でした。
世の中人前で話す事が苦手な人も多いと思いますが、ネットだと直接人を目の前にしないから、少しは気を楽にして伝えたいことを多くの人に向けて表現できたりするのではないかと、私は思います。
直接対面せずに言葉を発する事には問題もあるけれども、いい作用で働くと、言葉とネットがいい方向に向かうのかもしれません。書き手が読み手を考慮する事が重要だと思いますが。
長文コメント失礼しました。更新楽しみにしています。

投稿者 LOVEかすたどん : 2005年01月10日 06:55

取りあえずのお礼。
今夜にも文〈ふみ〉したためます。

しぶとく頑張っておりますので、ご安心ください。
目下以下に応募、運を試しています。
スマトラ地震で両親を亡くした子どもたちのことを想像すると、私の苦況は贅沢の極み。

■小学館文庫本大賞 賞金百万円
『断崖に立つ女』原稿四百十五枚
■講談社小説現代新人賞 賞金五十万円
『月の砂漠』原稿八十枚
■文藝春秋松本清張賞 賞金五百万円
『花の下にて 春死なん――大山心中』原稿六百枚
■堺市自由都市文学賞 賞金百三十万円 受賞作は讀売新聞大阪版に掲載
『六甲山上ホテル』原稿百枚

じべたを這いずり回ってでも、血反吐はいてもやってみないことには。

このうちの二作は私のサイトの電子本書店で読めるようになっています。

一月四日からは朝鮮半島がらみの『曼陀羅』執筆、一部を書いて今は二部を。175枚にきてます。300枚ほどの作品です。

取りあえずのお礼のお知らせまで。

柳美里さん、今年もお元気で執筆を。

投稿者 喜多圭介 : 2005年01月13日 16:25

近況報告
3月末締め切りの「文藝賞」応募作品推敲中。原稿400枚作品『断崖に立つ女』

「喜多圭介の書斎」サイトを開設しました。

「冥土への旅立ちクラブ」を開設しました。集団自殺クラブとは違います(^_^)。

柳さんは山口県だったかな、マラソンしたのかな?

それではまた。

投稿者 喜多圭介 : 2005年03月01日 00:03