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2004年10月22日
顔
数日前、息子の幼稚園に<お迎え>に行ったら、6月に重病で倒れ、そのまま退職となった家政婦のYさんがいた。
一瞬、だれだかわからなかった。
いや、わからなかったというのとは違う、顔、見慣れた顔、だけどこの場にあるはずがない顔が微笑みながら近づいてきて、その瞬間、自分の立っている時空を認識できなくなってしまったのだ。
ただ、ただ、鮮やかな顔だった。
とても近しく感じる<らばるすさん>の顔を思い出せないのが、不思議でしょうがない。
わたしと<らばるすさん>は、たったの数分間(5分に満たないと思う)向かい合っただけの間柄なのだ。
サイン会のとき、花束を受け取り、たぶん「ありがとうございます」といった……それさえも憶えていない……声も……顔も……。
何故だろう?
何故?
投稿者 柳美里 : 2004年10月22日 00:40