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2004年10月17日

大きな鯉と大きな波の大きな風呂敷包み

本日は晴天なり。
でも、朝から具合が悪く、なんとか起床したものの、着替える気力も顔を洗う気力もなく、寝癖もじゃもじゃ目脂べたべたパジャマ姿のままフローリングの床の上に転がっていた。
同居している彼に、「具合が悪いなら上で寝なよ、もー!」と叱られ、ベッドに横たわった。
長い長い物語のような夢をみた。
起きた瞬間はかなり憶えていたのだが、いまは断片しか残っていない。

台所の床が裂けて、泉のように水が湧いている。

建長寺の石段の上にモノレールがあって(実際はない)、息子が乗りたがっているのだが、入口が硝子のドームになっていて、ひとひとりが腹這いでようやく通り抜けられるくらい狭いので、乗ろうかどうしようか迷っているうちに、息子がくぐっていってしまう。だけど硝子ドームはチューブのようにこんがらがっていて、息子はモノレールの乗場がどこにあるか見つけられず、もはや引き返すこともできず、パニックになりかかっているのだが、どこにどうやって助けに行けばいいかわからない。

自宅のリビングと仕事場のいつもと変わらない光景。
騙し絵のようになにかが違う気がする。
階段を下りると、ハルメ(韓国の南の方言で、おばあちゃん)が大きな紫色の風呂敷包みの前に座っている。アイロンを手にしているわけではないのだけれど、アイロンをかけようとしているかのように上半身を屈めている。
ハルメの顔は見えない。
わたしのほうを向いているのか、わたしに背を向けているのか、それさえもぼやけている、眼鏡をかけ忘れたときのように……。
鮮明なのは、その風呂敷包みだけ。
大きな鯉と大きな波の模様。
真ん中あたりに1本、縦皺が入っている。
ハルメが死んでいる、ということは夢のなかでも気づいている。
なにか知らせにきたのだ、と思いながら目を醒ました。
もしかしたら命日だったかも、と手帳をめくったが、生年月日も命日も書いていない。
調べればわかる。
でも、調べるのが怖いような気もする。
いったい、なにを知らせるために、わたしの夢のなかに現われたのか……

投稿者 柳美里 : 2004年10月17日 19:22

 

コメント

鯉の滝登り・・・?まず、最初にそれを思い浮かべたので、インターネットで検索したところ、荒波の中に鯉が描かれているものがありました。
「鯉の滝登り」とは、立身出世をあらわすもの。
イメージとしては、どんな荒波にも負けず、ずんずん突き進んでいくと言う・・・感じがしませんか?
もっといいように解釈すれば、そんな美里さんを、おばあ様が、大きな風呂敷のようにいつも包み込むように見守っているよ・・・と。
勝手な解釈すみません。

投稿者 choco : 2004年10月18日 11:06

あたくしも時々あります。98歳でなくなった曾祖母や
その、3ヵ月後になくなった祖父が夢に出てきます。

自殺した幼なじみも出てきます。決まって何も言いません。一言も言いません。

何かに“気をつけて”って言う事なのかな?と勝手に解釈しています。

またまた、タイフーンが来ますね。柳さんお熱出さないで下さい。あたくしは台風のたびに喘息が起きます。

長距離も走れません、柳さんがうらやましいです。

投稿者 sachiko : 2004年10月18日 18:21

SACHIKOさん、ご無沙汰しています。
私の場合は、第一子の出産を一月後に控えた5月2日、電話で起こされ、祖母が亡くなったことを知らされました。悲しくて悲しくて、毎日ふっと思い出しては泣いていました。
ある夜、その祖母が夢に出て来て、
「もう大丈夫だから、心配しないで。」
と言った直後、目が覚めました。
はっとカレンダーを見ると、ちょうど七日目の夜。
心配して来てくれたのかな?と思っています。
不思議と怖くないものですね。

投稿者 choco : 2004年10月18日 20:33

夢の中でだけ何度も行く場所、とか、夢の中でしか会わないひと、って、ありませんか?
現実の中に全く心当たりがないにも関わらず、夢の中で何度も訪れてしまうのは、お城のような高い塔です。
はてしなく長い螺旋階段を駆け昇って、天井も壁も床も全て鏡でできている長い通路を全力疾走した挙句に、窓から飛び出して地面に落ちてゆくという、そんな奇妙な夢を10代の頃からよく見ます。
何かの暗示だろうかと気になりつつ、占ってもらったことはありません。
何でしょうね・・・(笑)。

投稿者 さくら : 2004年10月19日 00:16