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2004年06月02日
だれか、完走メダルをくださいな。
昨日、6月1日の午前3時半、「8月の果て」のゴールテープを切りました。
遂に、7日発売の『新潮』に掲載されます。
書いたよ。
書きました。
構想したのは1989年……取材をはじめたのは1996年……朝日新聞と東亜日報に同時連載するということが決まったのが1999年……連載スタートは2002年3月17日……連鎖を打ち切られたが2004年3月16日……
長かった。
振り返りたくないほど、長かったです。
その間、いろいろ、いろいろなことが起きて……ゴールを走り抜けられたのは奇蹟としかいいようがありません。
ゴールに辿り着いたんじゃなくて、ゴールを走り抜けたんです。
わたしは、まだ、走ることをやめるわけにはいきません。
足を停めることは、生を停めることとイコールだからです。
走りつづける。
休むんなら、走りながら、です。
徹夜徹夜徹夜徹夜で、思考能力が0っていうか、マイナス100ぐらいなので、考えをまとめられない。
頭に浮かんだことを金魚すくいみたいにすくって書いてみますね。
さっき、ひさしぶりに、朝の光のなかを歩きました。
くもりなんだけど、目がちかちかするわ、日光自体が重く感じられるわで、吐き気がしました。
これを書き終えたら、ちょっと眠るかもしれません。
30分くらい……
一昨日、5月最後の日、夜10時半ごろ新潮社に行って、社内でゲラの手入れをやったんですが、わたしが到着するちょっと前に、画家の井筒啓之さんが最終回の絵を持っていらっしゃったそうで……なにをいいたいかというと……完走したのはわたしひとりではない、ということです。
2年間にわたって、<物語>の絵を書きつづけてくださった、井筒啓之さん、ありがとうございます。
掲載を決断してくださった、『新潮』編集長の矢野優さん、ありがとうございます。
伴走しながら、へたばりそうなわたしを励まして完走に導いてくださった、『新潮』担当者の阿部正孝さん、ありがとうございます。
そして、沿道で、ゴール前で、わたしに声をかけてくださった読者のみなさん、ありがとうございます。
今日の夕方、我が家に、出版担当者の杉原信行さんがいらっしゃいます。
単行本出版に向けて、打ち合わせをします。
わたしは、なんとか8月15日に出版したいと思っています。
もうすぐ、あなたに<物語>を手渡せる。
それを想うと、おおげさではなく、走ってよかったと思います。
わたしは走った。
走っている。
走る!
ダメだ、眠い。
眠ります。
投稿者 柳美里 : 2004年06月02日 10:38
コメント
柳さん。
本当に本当にお疲れ様でした。
私も夢を追いかけてる一人です。
本当に15年という長い年月をかけて柳さんが作った作品なのですね。
一日が長く感じられる私には15年、いや 来年のことだって不安ですw
柳さんが書いた
>振り返りたくないほど、長かったです。
は、どれほどまでに大変だったかが伺えますね。
簡単な事しか書けないけど とにかく、え〜っと 私は
「柳さん、完走おめでと〜!!」
と、言いたかったんです! ^^
柳さん、大好きです。
これからも走ってください!
私も走ります!
ぴっぴ
投稿者 ぴっぴ : 2004年06月02日 16:33
何度も何度も、
今日のあなたの言葉を読み返しています。
今年になって、
いつかどこかであなたの言葉に出逢いました。
ちょうど今、あなたのエッセイの3冊目に手をかけている所です。
忘れもしません。
初めてここを訪れたのは5月18日のことです。
本当に、そこにはあなたが居ました。私もいました。
触れたくて・・・触れられたくて。
大学へ来ると、ここを覗くことが日課になっています。
不思議と幸福にも似た気持ちがあります。
そろそろ出版担当の方がいらっしゃる頃でしょうか。
出版の日を心待ちにしています。
私は、あなたの言葉を探すことに狂奔しています。
今日帰ったら、いつどこであなたの言葉に出逢ったのか
じっくり思い出してみようと思います。
投稿者 相良勉 : 2004年06月02日 17:16
柳さんおめでとう。そしておつかれさまでした。
あなたも頑張っているのだから
わたしも頑張ろうと思いました。
まっすくではなくても、蛇行しながらも
一生けんめい生きて行くことが・・・
柳さんゆっくり休んでください。
そして丈陽くんといっぱい遊んであげてくださいね。
投稿者 かとうみなみ : 2004年06月02日 18:07
柳さん、お疲れ様です。そしておめでとうございます。
今までの柳さんの日記。今日の日記を読んできてすごい大変だったんだと推測できます。
それでも負けずに完成させた柳さんはすごいなと思います。
私は自分自身に負けそうな毎日を送ってます。
けれど、あなたの言葉の一つ一つが、心にささり、自分も頑張ってみようという励みになります。
本当にお疲れ様でした。
ゆっくり、これからも頑張ってください。
ずっとずっとあなたの事を応援していきたいです。
投稿者 MAI : 2004年06月03日 23:10
足を停めることは、生を停めることとイコールだからです。
こういう言葉を吐ける柳さんは本物の作家ですね。創作することを運命づけられた、そのために生まれてきた宿命の作家と表現してもよさそう。
ぼくも執筆の元気を奮い起こさなくては。
投稿者 喜多圭介 : 2004年08月14日 01:24