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2004年05月19日

朝、ワープロの前に座ったら、「さぁおやぁぁぁ、さぁおだけぇぇぇ」という竿屋(??? 物干し竿? 買ったことないから、わかんない)の車から大音量の声が流れてきて、それがいつものテープの男声ではなく、若い女の生声だったので気になってしょうがなく、ヘタクソだなぁ、と思っていたら、救急車のサイレンの音がかぶって、「左へ曲がります。ご注意ください」という女の声が聞こえ……なにがなんだかわからなくなりました(軽いパニック)。
わたしは、耳栓をして(自他ともに認める超神経質な性格なもんで、耳栓を各種取り揃えております)ソファに横になって……眠ってしまいました。
11時過ぎに、眠気に逆らって息子を幼稚園に迎えに行き、昼ごはんを拵えて食べさせました。
食べ終わるころに、雨が降りはじめたんです。
うちの屋根は銅板だから、バラバラバラバラ……芝居の効果音にも使えないくらいおおげさな雨音。
「すごい音だね」といった途端、こう、なんていうんでしょう、麻酔薬を点滴のなかに混ぜられて、いち、に、さん、し……と数えてるみたいに眠くなって……眠ってしまいました。
いまさっき起きたところ。
もう、夕方ですよ。
小説を書かなくちゃ。
ちょっと(かなり)焦っています。
逃避でしょうね。
辛いことがあると、わたし、眠りつづけますから。
高校を退学処分になったときも、東さんが亡くなったときも……一睡もできない何日かが過ぎると、眠りつづけるんです、何日も何日も何日も何日も、仮死状態になったみたいに……。
目を開けていたい。
書くために。

投稿者 柳美里 : 2004年05月19日 17:43

 

コメント

 辛いことがあると、やはり私も眠ろうとします。現実から逃避するために。思考を止めるために。でもやっと眠れても夢ばかり見ます。嫌な夢ばかりです。だから眠るのも怖くなります。眠っていても起きていても、そのことに支配されていることに変わりはないのです。思考は止まっていないのです。そして今自分はどちらの世界にいるのかわからなくなります。現実か夢か。
 今三島由紀夫の金閣寺を読み直しています。

投稿者 maple : 2004年05月25日 00:18

生きていることにぎりぎりの状況であるときは、とにかく熟睡ですね。そんな状況でよく眠られるな、という人もいますが、自分をくたくたになるまで使い切るんです。ぼくの場合は肉体でなく頭脳ですが。

それと覚悟かな。死への覚悟のついている人は眠れます。生と死が裏表になっていて、生きていても死んでいるような、もしかしたら死んでも生きているのかもとぼんやりと意識している不分明な境地。

柳さんの文章に胸打つものがあり、コメントさせてもらいました。

投稿者 喜多圭介 : 2004年08月05日 04:32

わかります。
よく、私の周りの人に、「辛いのによく眠れるね」とか。「実はそんなに辛くないんでしょう?」とまで言われた事がありますが。最初のうちはしっかり否定していたのですが、そのうち、することも面倒になり、あまりこの話をしなくなりました。
こんなこと、私くらいしかいないのかな…と思っていたのでなんだか安心しました。
あの、辛いときの眠さって、辛さに比例する気がします…。
現実から逃避するために。

投稿者 やぎ : 2006年01月25日 15:44